February 17, 2025
マニラで物件を借りることは、ワクワクするけれど少し大変なこともあります。特に、マニラの不動産事情に慣れていない外国の人にとっては、注意が必要です。マニラの賃貸市場は魅力的な物件がたくさんありますが、しっかり計画しないと、思わぬ失敗をしてしまうこともあります。そこで、スムーズに理想の住まいを見つけるために、よくある間違いと成功するためのポイントを紹介します。

1. 周辺のリサーチをしないこと
外国から来た人がよくする失敗のひとつは、周りの環境をよく調べずに家を借りてしまうことです。まず、安全はとても大事です。犯罪の多いエリアかどうかを知るために、犯罪情報やオンラインの安全指数をチェックしましょう。
次に、便利さも重要です。仕事場、病院、学校、電車やバスの駅が近くにあるかを確認しましょう。マニラは交通渋滞がひどいので、マカティやBGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)、オルティガスのようなビジネス街の近くに住むと、通勤時間を短くできます。
また、公園、ショッピングセンター、ジムなどの生活に必要な施設があるかもチェックすると良いでしょう。自分のライフスタイルに合った場所を選ぶことが大切です。
2. 賃貸契約をよく確認しないこと
多くの外国人は、契約の内容をしっかり理解せずにサインしてしまい、思わぬ出費やトラブルに巻き込まれます。確認すべき大事なポイントは、契約期間、家賃の変更についてのルール、早期解約のペナルティなどです。一部の大家さんは契約期間中に家賃を上げることがあるため、その条件がはっきり決まっているか確認しましょう。
また、水道、電気、インターネット料金が家賃に含まれているか、それとも別に支払う必要があるかも重要です。最初にすべての費用を把握しておくことで、予想外の出費を防ぐことができます。

3. 詳しい物件チェックを省略すること
多くの借り手が、しっかりと物件をチェックせずに入居してしまうことがあります。しかし、水漏れ、カビ、建物のダメージ、家電の故障などの問題があると、後で高額な修理費がかかることになります。電気やキッチンの設備を試し、水道の状態を確認し、備え付けの家具の傷み具合をチェックすることで、後々のトラブルを防ぐことができます。入居前に写真や動画を撮っておくと、もし大家と意見が食い違ったときに証拠として役立ちます。
4. 大家や仲介業者の信頼性を確認しないこと
マニラでは賃貸詐欺が問題になっており、大家の信頼性を確認しないとお金をだまし取られる可能性があります。契約する前に、必ず大家の身分証明書と物件の所有権を証明する書類を確認しましょう。仲介業者を通す場合は、正式なライセンスを持っているか、評判の良い業者かを確かめることが大切です。また、過去の入居者の評判を聞くことで、大家が信頼できるか、修理などにどのくらい対応してくれるかを知ることができます。正式な領収書なしで現金支払いをするのは避け、記録をしっかり残すようにしましょう。

5. 追加費用を軽く考えないこと
家賃以外にも、借りるときにかかるお金がいくつかあります。多くのコンドミニアムでは、建物のメンテナンスや共有スペースのために、毎月「管理費」を支払う必要があります。さらに、電気代、水道代、インターネット代などの光熱費は別に支払うことが多く、金額も月によって変わります。外国人の方は、為替レートの変動によって、家賃の負担が変わる可能性があることも考えておくとよいでしょう。
また、大家さんは通常、最初に1〜2か月分の家賃を前払いで求めることがあり、さらに「保証金」として2か月分の家賃を預ける必要があります。これらの費用を事前に知っておくことで、お金のトラブルを防ぐことができます。
6. 借りる人の権利や法律を知らないと危険!
外国人の方がフィリピンの賃貸のルールを知らないと、不公平な契約を結ばされることがあります。例えば、「2009年賃貸管理法(共和国法第9653号)」という法律は、家賃の値上げが一部の価格帯では制限されていることを定めています。
また、大家さんには、部屋を快適に住める状態に維持する義務があり、勝手に部屋に入ることはできません。もしトラブルが起きたら、まずは話し合いで解決を試みるのが大切ですが、解決しない場合は、地域のバランガイ(町の役所のようなもの)や法律の専門家に相談することができます。

7.賃貸保険の利点を見落とす
多くの借り手は、賃貸保険が不要な費用だと思い込んでいます。しかし、賃貸保険は、盗難、火災、自然災害による財産の損失を防ぐ大切な保護になります。また、借主が部屋を壊してしまったり、ゲストにケガをさせてしまった場合の賠償費用もカバーできます。賃貸保険に入ることで、予想外のトラブルが起きても安心でき、経済的なリスクを減らすことができます。
8.引っ越しを急ぎすぎる
十分な準備をせずに新しい部屋に引っ越すと、大きなストレスや問題が発生することがあります。スムーズに引っ越すためには、荷造り、引っ越し業者の手配、住所変更の手続きなどを含めた「引っ越しチェックリスト」を作ると良いでしょう。また、新しい街を散策して環境に慣れたり、必要なサービスを整えたりしながら、少しずつ新しい生活に馴染むことも大切です。計画的に引っ越しを進めることで、快適な賃貸生活を始められます。

9. 賃貸条件の交渉をしないこと
一部の外国人は、最初に提示された家賃をそのまま受け入れてしまいます。しかし、多くの場合、家主は特に長期契約の場合、家賃の調整に応じてくれることがあります。支払いスケジュール、修繕の責任、家賃の割引などについて交渉すれば、より良い条件で契約できる可能性があります。
10. 専門家のアドバイスを求めないこと
マニラの賃貸市場に慣れていない外国人は、物件探しや契約手続き、交渉などに苦労することがあります。資格のある不動産エージェントと一緒に探せば、スムーズに進めることができ、詐欺のリスクも減らせます。また、弁護士に契約内容を確認してもらうことで、契約の内容を明確にし、借主の権利を守ることができます。さらに、信頼できる賃貸物件を掲載しているオンラインプラットフォームを利用すると、安全に物件を探すことができます。

マニラでの物件を借りることは、外国人にとってアジアで最も活気があり、急速に発展している都市の一つでの生活を体験する特別なチャンスです。しかし、この経験を最大限に楽しむためには、しっかりとした計画と正しい判断が必要です。マニラのさまざまな地域の特徴を理解し、契約書をよく確認し、物件の状態を丁寧にチェックすることで、自分のライフスタイルや希望に合った家を見つけることができます。さらに、借りる人の権利や現地の賃貸ルールを知っておくことで、トラブルや誤解を防ぐことができます。
物件を借りることは、単なる手続きだけでなく、マニラの文化や都市の雰囲気に馴染むことも大切です。マニラの不動産市場には、高層マンションが並ぶ賑やかなビジネス街から、落ち着いた雰囲気の住宅エリアまで、さまざまな選択肢があります。不動産の専門家や法律のアドバイザー、引っ越しサポートの専門家に相談すると、物件探しがもっとスムーズになり、ストレスも減ります。丁寧に準備し、根気強く進め、必要なサポートを受けながら進めることで、単に「住む場所」ではなく、快適に暮らし、マニラの魅力を存分に楽しめる「家」を見つけることができます。
出所:
https://blackhouse.ph/insights/5-important-things-to-look-out-for-when-renting-a-property-in-manila/

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